実は案外、一番休めたりするのよね。
the rainy day
マンションの6階、やや広めのワンルーム、日当たりそこそこ良好と言う好条件のこのお部屋。
一番大きな窓からは、いつもはさんさんと起きろ起きろなんて明かりが入り込んでくる。
けど、そんな気配は全くない。ベッドから顔を上げて、ぼんやりと眺める。かすんだ目に、うっすら見えた灰色の空。
………あぁ、雨降ってんだ。
いつもよりはるかに回転速度の遅い頭でそう考えて、寝返りを打つ。さらさらしたシーツは心地よく眠れと仰ってくださる。
まぁ雨だし、どうせ休みだし、つーか眠たいし、
何より。
気持ちいいから、いいか。
とろとろと襲ってくる眠気に身を任せながら、シーツ様の仰るとおりに、私はまた気持ちよく眠りに付く。
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こうやって一日が終わっても、あんまり後悔はしなかったりする。