明日はないことを、僕は知っている。



 昨 日 今 日 明 日 。



明日なんて、希望に満ちたものがないことを、僕は知っている。
今日と言う日が、絶望に満ちていることも知っている。
昨日が、幻でしかなかったことを知っている。




ただ立ち尽くしていた。
足元から巻き上がる埃。
遠い空に見える太陽の色。



全ては消え去るもので。




本当はここにいる意味なんてないんじゃないか、とか。
どうしてここに生きているんだろう、とか。

この世界の意味、とか。




でも、僕は望んでいるんだ。



ここにある全てのものに意味があって、
ここで生きている必要があって、



この世界は掛け替えのないものだってことを。



明日は不確定な物で、希望に満ちているかなんてわからない。
今日が絶望に満ちていても、僕がそれに絶望することはなくて。
明日が、例え幻でしかなかったとしても、僕の中でそれは真実だ。


明日がないことを僕は知っている。



でもそれは、同時に明日を作り出せるんだ。





撒き上がる埃は空へと還る。
遠くに見える太陽も、いつかは頭上を照らすだろう。


明日がないことを僕は知っていた。



明日があるという事を、僕は知っている。

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僕と言うものが望まれているものでありたい、そう思うのは、思い上がりじゃないだろう?




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